中二病でも恋がしたい！：７話感想

六花は父親を繋ぎとめるために中二病をやってるということか…。

もちろん好きでかっこいいという理由があるんですけど、根底にある存続理由がこれであるということですかね。彼女の目標としている不可視境界線ですが、それが父親がなお生き続けている場所であり、死を受け入れられていない六花を表しているものとなっています。
家族の死を受け入れられないっていうのは、今やってるアニメでリトルバスターズ！でもあったんですけど、どっちも死を許容しない手段が何かしらあるということで、それほどに大切な存在であることを教えてくれます。不幸というのは突然やってくるものだからこそ、受け入れが難しい問題ではあるけどね。

まあ、今回の話から六花が中二病が必要であった理由が見えてきたわけであり、彼女にとっての中二病というものが明るみになってきました。回想だけ見ると父の死前から中二病になっていたとは考えにくいので、きっかけ自体が父の死を受け入れない中での不可視境界線の発見からということでしょうから、六花の中二病が本当の意味での現実逃避になっちゃったなと。本人では不可視境界線は絶対にあると、それを見つけるのが邪王真眼であると、その辺の思い込みを自身が好きなことと同列にすることで紛らわせかつ過去を引きずらないようにする。だからこそ六花にとっては自分の中二病が真理であるから父親を存続させることが自然となるわけですね。そりゃ、その自然を破壊し現実を分からせてくる、境界線を管理していると見なされている姉とかは敵とはなるでしょうな（汗）

となると、やはり終着点は六花の中二病卒業となってきそう。

父親の死を受け入れ、先を進むためにはこれを避けては通れなくなってしまった設定になりましたよね。中二病を卒業できない＝父親の死を受け入れられないということになってしまいますから、現実を見ないといけなくなってしまったなと。自分は序盤からこの作品は六花の中二病卒業がキーと書いてきましたけど、それが恋愛的な面では無く、家庭事情から繋がったということでした。

…しかし自分の中で、今回の話から中二病の卒業の意味合いが全く変わってしまったので、恋愛面での指標が別のものに変わってしまうことになりますね…（汗）六花が「普通の女の子」になるという意味で中二病からの卒業がそのまま恋に繋がると思っていたんですけど、中二病自体に大きな意味がありましたから。森夏はもう六花と勇太の恋を見守る立場にいるのは今回の台詞を聞いてもそうでしたからライバル自体はいないんですけど、そうなると恋愛面での見せ場というものが果たしてあるのか、自分は少し不安になりました。中二病を治すのはあくまで家庭事情の話。それに恋愛を並行させてもあくまでメインが家庭の話になってしまうからねぇ…。
そしてそもそもこの作品のアイデンティティは中二病「でも」恋がしたい！ということですから、中二病を維持した方がいいっていうこともあるんですよね。ある意味この２つの話の方向性が対極的な位置づけになってしまったことが、物語の結末を分からなくさせていると思います。だから六花はどういう判断をとるかということを楽しみにしたいですね。

今回の引きとしては姉との直接対決のところでしたけど、その前に自分が家族４人で暮らしていた家が空地になっていた現実を見せつけられました。しかし姉に対抗するときに邪王真眼を発動させたということで、その時点で抗う気は満々。自分が姉に勝利することが、自分の意志が正しいことを証明することとなるわけですから今まで以上の必死さを見せてくれるでしょうね。
ただ同時に涙を見せたということで、現実を許容してはいませんが理解はした様子。この部分から、六花がどう中二病と付き合っていくのかということが気になってきます。

今回は主に六花の中二病について語られましたけど、同時に姉十花の優しさというものも随所に表れていました。実家にいたけど十花が出ていかなくてはならなくなったところで六花を連れて行ったわけですけど、主に理解してもらえない祖父がいることを気遣ってでしょうかね。十花としては空地になっている家を見せたくなかったわけだし、精一杯父親に対する六花の気持ちを整理させようとしていますよね。祖父の中二病否定がそのまま父親否定に繋がる恐れもありますから離したんでしょうし、自分からヒール役をしてまで六花のことをとても考えてくれるなって思えて良いなーって思いました。結局、親代わりになることなんて不可能ではあるんですけど、姉としての愛みたいなものは十二分に感じることができましたね。

さて、今回は一応水着回だったんですけど、終盤の展開で思わず忘れそうになるところでした（汗）くみん先輩の白好きもさることながら、それを常にターゲットとして狙っている一色がいろいろと必死すぎて泣けるというか（笑）ボーズは原作ではそっちがデフォということでこれからはこのままということになりそうですが、果たして一色はモノに出来るんでしょうかね。もうちょっと生えてきちゃっているからくみん先輩は全く頭に興味を示さなくなってるしね（汗）
凸守は相変わらずやかましいですな。そして森夏は凸守に日焼け跡で攻撃しましたけど全く同じことをされているという。…なんだこの同レベルの戦いは…ということで、やっぱりいいコンビなのではないでしょうか（笑）さすが同じ発生源であるだけに、やることも似てくるということなんでしょうかね。
てか凸守は電車酔いか…、自分はそもそも乗り物酔いという経験がほとんどないんですけど、もらいゲロっていうのは普通にあるから困ります（汗）あの臭い…駄目だなあ。
あとどうでもいいこととして、六花が祖母に頼んだ「ダークブラウンリキッド」が即刻麦茶と分かった自分は、中二病を分かってきてたのかなって思いました（笑）では。


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