PSYCHO-PASS：９話感想

今度の敵もまたアレな趣味をお持ちのようで…（汗）

前回璃華子を殺した泉宮寺豊久が槙島にとっての次のデザイナー相手ということになりそうですが、どうやら泉宮寺は殺した人間の骨を利用してパイプを作るのがお好きなようで…。まあ璃華子にしろ、犯罪デザイナーとしてはこういうタイプが一番やりやすいから当然槙島が食いつくということなんでしょうけど、相変わらず死者を死者と思わないそんな思考をお持ちのようですね。

そもそもこの泉宮寺は思想的に人間は完全機械化による不死を目指していると考えているようで、こういう技術の進歩はその最終目標に向けて行われていると考えているみたい。この時代は服とかはデータ化されているからまあそういうのに頼り切っている生活をしているからもう片足突っ込んでるみたいなことを言ってましたけど、まあ考えようによってはそれは決して間違ってはいないかもしれないですね。この人は、要は精神体での永久的な意識をこの世に持たせたいと考えているのかな？それこそ機械の体はあるとしても考えようによっては幽霊みたいなものだと思うけどね（汗）
…まあこんな思考しているもんだから現状の肉体の一部である骨をコレクションするということなんでしょうけどね。

うーん、この話に関してはそういう人間的の進化の究極という形で結論付けていると思うんですけど、そこから幸福度が果たして付いて来ているのかというところが微妙なところかなと感じますね。仮に不死になり、肉体を無くしても良くなるというのは果たして人間的に幸せか…まあ幸せの基準なんて時勢によって変わるモノでしょうけど、少なくとも死ななくなったり自分の体がいらなくなるということが最高だなんて思わないですよね。以前も書いたと思うけど、簡単に手に入るようになったものは人間って欲しないから、仮に不死が日常化したら今度は死が羨望される対象になりかねないと思うしね…。何もなく生きるっていうのも辛いと考えられるでしょうし。
まあ現状のシステムにもいろいろと欠陥が生じている以上、必ずしも進化し続けているとは言い難いけどね。

とりあえず泉宮寺は目から明らかに逝っちゃってるような印象を受けてその趣味を見て確信になったわけですが、まあ槙島もよく集めてくるもんですな。ただ、こうやって次の候補が続々といるということは現状の社会においてそういう思考を持つものを生みやすいということでしょうか。潜在犯にならないための逃げ口みたいなのがたくさんあるでしょうから、ある意味新たな進化を求められている分岐点である時期なのかもしれませんけど。

さて、今回気になったことと言えば征陸さんが宜野座の実父なんじゃないかということですね。潜在犯であることは一致しているし、何より宜野座のことを名前で呼んだところはかなり有力な部分ではありますよね。本人も無自覚に発言していましたし、子どもに向けた名前呼びであれば普通はそうだろうなと。…そうだとしたら征陸もまた辛い人生歩んでいますな…。というか公安局で辛い過去を持っていない人なんて普通はいないだろうけど（汗）え？朱？まあこれからでしょう（汗）

そんな宜野座は朱にあまり前に出るなと注意を促しましたが、朱はそれを自身が無能であるからであると解釈してしまったようでかなり厳しい口調で反論。あれだけ啖呵切れるのであれば朱も大したものではありますけど、今回のこの言い合いは以前と立場的に逆転しているのが面白いなって思いました。前は宜野座が基本的には人の気持ちを優先させた朱に現実を教えるような感じだったけど、今回感情論を含めていたのは宜野座の方。彼女を二の舞にさせたくないという気持ちからでしたけど、こういうことを普通に言える分、やっぱり宜野座も人の子だなって逆に安心しますね。狡噛にも謝ったりするなど、当初に比べて相当丸くなったように見えますよね彼（笑）悪い事ではないけど、こういう風になっていくのは虚淵さん的に嫌な予感しかしないから困るところですが（汗）

今度は狡噛がターゲットになったことでほぼ全面戦争的な話になってきましたが、そうなるとようやく槙島に手が届きそうになるのかな。こいつと止めないといつまでたっても違うのが湧いてくるだろうから、いい加減止めれるといいけどね（汗）では。


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