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Fate/stay night:19話感想

Fate/stay nightの感想です。

10年越しの愉悦。

自害多いなオイ(汗)

いやーこの回の中で2回もこの台詞が来るとは思っていませんでしたよ。まずはアーチャーが士郎に対して言って、あ、これがZeroでリスペクトされた台詞なのかなって思っていたら、まさかの本家(?)まであったとは(汗)ランサーさん不憫すぎるでしょ…。

というわけで今回はその自害を言い渡された2人について見ていきますが、まずはアーチャーの士郎に対しての言葉。一応この場面でアーチャー=士郎だということが確定しましたが、まあその辺は予想通りではあったのでいいんですが、彼が英霊衛宮となった経緯というものが説明されましたね。「守護者」というものですが、これは世界に自分自身を売って、力を得る代わりに世界を守る道具として利用され続けるというような存在みたいで、士郎はこれになりたいと思ったようです。実際人を救う力とその機会を手に入れたわけだから、士郎のかねてからの願いからしたらこの守護者という役割は彼にはピッタリなものと言えます。しかし、来る日も来る日も世界を救うために、その世界を壊そうとするものを殺す日々となりました。何より、いくら繰り返しても終わらない日々。一つの芽をつぶしても、また新たな芽が出てくる。まさにいたちごっこ。そんな日々を過ごす中で、ついに衛宮も、正義の味方として誰でも救うことは不可能だと気づいてしまったということでした。
この守護者として使用される毎日に飽き果て、止めることもできない中、衛宮が気づいたことは、過去の自分の存在を無くしてしまえば今の自分の存在も無くなり、もうこんな毎日を過ごさなくてもよくなるのではないかということ。衛宮の毎日を過ごすモチベーションは、過去に飛び士郎を殺すことになってしまい、そして今、そのチャンスが巡ってきたということでした。

…しかしまあ、そんなシステムがあるとはねえ。実際に今までも士郎以外で守護者になった人っているんですかね?…まあ、普通なら元人間としてこのように使役されたいと思うのは、壊れている士郎くらいしかいないのかもしれませんが…。

というわけで、アーチャーは士郎に対して自害を要求。そして士郎からの返事は「俺はそうはならない」でした。…いや、アンタがそう選択したからそこに英雄衛宮がいるんだよと突っ込みたいところでしたが、でも要はここで士郎とアーチャーが出会ったことでタイムパラドックスが発生したようなものだと思うので、そういう未来を知ってしまったというのことは、この世界線上では英雄衛宮は現れないということになるんでしょうか。…ただそうなると、英雄衛宮によって救われた世界も存在しなくなるので、そこがどうなるのかっていうのはありますけど(汗)
自害を飲めないということでアーチャーVS士郎に。純粋に上位互換との戦いになるわけですが、果たして士郎に勝算はあるのか…あるとすればセイバーの加担しかないんじゃないかと思うけど、どうなるか楽しみにしたいですね。

…ちなみに、アーチャーは台詞の中で、まさに義父である切嗣と同じように「大を救うために小を犠牲にする」という考え方になっているのがうかがえましたね。やはり、結局のところ、人を救うということはこういう発想になっていくということなんでしょうかね…。

さて、もう一つの自害せよは、Zeroと全く同じランサー。しかもマスターは言峰綺礼という(笑)凛と同じこと思いましたよ、アンタ監督者じゃねーかと(汗)
そしてここでようやく、凛は自分の父を綺礼に殺されたと知りました。ここでZeroの映像を使えるというのはufoの特権なのかな(笑)自分もZeroから見ていて良かったなーと思えたシーンでした(笑)
終始楽しそうに話す綺礼さんなんですが、目的は凛を聖杯の器にすること。心臓はイリヤから取っているので、あとはその心臓を凛に埋め込むということでしょうか。そしてランサーに凛の護衛をさせていたのは、器部分も傷つけないようにということで、実際は彼女を生かすという理由ではなかったということでした。ランサーとしては凛を気に入っていた部分もあり、ここで凛を殺すことに抵抗。令呪で従わせればいいとわざわざランサーが提案してきたのは、セイバーがそうだったように、令呪でも抵抗はできると思ったからなんでしょうかね?しかし綺礼が令呪にした命は、「自害せよ、ランサー」。ランサーもあっけにとられた様子で自害させられてしまいました。

…あれだよ、今回のルートのランサーってかなりいい奴だったじゃないですか。他のルートの彼を知らないので何とも言えないですけど、少なくとも今回は主人公側に味方してくれていますし、兄貴肌って感じでしたよね。だからこそ、上げて落とす的なオチはなんとなく予想していたんですが、まさかこれとはねえ…。ランサークラスは三騎士の一つで強力なクラスではありますが、自害を強要されるリスクを伴うということか…(汗)つくづく薄幸ポジションである。

いやーでも今回は驚きの連続で面白かったです。やっぱり知っている、関連している話が絡んでくるとテンションが上がりますね。今回は本当にZeroからFate世界に入って良かったなって思える回でした。では。


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コメント

No title

原作では英霊エミヤと表記されます。
あと「アンリミデット・ブレイド・ワークス」は、「無限の剣製」です。

BD特典の原作者の一問一答によると、セイバーの指摘した償いの方が図星みたいですよ。
これもセイバーが言ってますが、この世界の士郎の運命が変わろうが、すでに守護者となったアーチャーの運命は変わりません。
要するに、他の世界の士郎がどんな運命をたどろうが、時間の流れから外れた守護者のアーチャーには無意味なんですよ。

アーチャーは目的は、この世界の士郎が、自分と同じ過ちを行う可能性を断つことです。
だから第7話でキャスターから士郎を救い、ダメ元であれこれ説教してたんですね。
結局アーチャーは、未だに自分を度外視してるんですね…。
まさに死んでも治らない…。

ちなみにセイバールートで経緯は違えど守護者契約をした人物の事が描写されています。
ある目的のために契約し、その目的が果たされたら守護者になるそうです。
アーチャー曰く、彼女には私と同じになってほしくないのだがな


原作ではランサーのマスターが言峰なのもセイバールートですでに判明しています。
実はランサーは言峰が召喚したサーヴァントではありません。
第14話でキャスターの元のマスターが、ランサーのマスターの事を「同じ協会のものとして」「彼女にも」と発言していますね。
ランサーの本来のマスターは、魔術協会の人間という事です。

なお第0話の時点でランサーには「主替えに賛同しろ」、
「すべてのサーヴァントと戦え。 ただし一度目の戦いでは倒すな。 生還を第一に戦え」
という令呪がかけられています。
全力の戦いを望んでいたランサーですが、このルートでそれが叶ったのは第17話のアーチャー戦だけです。  

No title

爆発する原子炉を止めるために契約した彼ですが、支払うものがむしろ自分の利になると喜んで差し出すとか結構ヤバイですね。契約相手は、平行世界まで出張させる実態の掴めないブラック企業なのに。

さらに、セイバーと桜を救えず、凛に見捨てられていた彼は、ワンパンマンになれると思い込み、満足して処刑されたなんて救われないですね・・・・・・
自分を殺して契約が切れなくても、その世界で生きている時にするであろうキリツグ行為で死ぬ人は居なくなる。だとしても報われません。

それでも、なんだかんだ言って、セイバー気に掛けたり他にも色々考えてるのが彼らしいですね。死んでも治らないとはこのことでしょうか。

ああうん、わかります。
Fate ルートしてないとそういう意見になるのは。
しかし、だからこそ光ると思うUbw ルート!
アニメーションは未だ未知数ですが文体とラストに鳥肌がたったubw 。
是非楽しんで欲しい~♪ヽ(´▽`)/

No title

そもそも士郎も切嗣も、自分の本当の願望を履き違えてるんですよね。
彼らの望みは絶望的な状況でも他人を救える存在になる事、
しかし、実際にやってきたことは絶望する少数の人々を切り捨て、何も知らない多数の人間を守ること。
どれだけ大勢の人間を守っても、本当の願望を果たせないから、
後に残るのは罪悪感と無力感だけ。
その繰り返しに疲れ果てたからこそ、
切嗣は聖杯、エミヤは守護者契約による人々の救済などというものに手を出してしまったんですね。
結果、切嗣は最愛の妻子を失い、士郎の実の両親を始め大勢の人間を死に追いやる罪を背負い、
ただ一つ、絶望的な状況で死に瀕していた士郎を救う事で、ようやく己の願望を果たし、それだけを自らの救いとしました。
エミヤに関しては、今回の本人の語りの通り。

切嗣はシャーレイの一件で、多数を救うためには少数を犠牲にしなければいけない、
さらにその少数の中に自分の大切な人間が含まれていても躊躇ってはいけないという強迫観念に取りつかれてしまいました。
エミヤは一人でも多くの人間を救うのが「正義の味方」の理想だと信じ、
己を犠牲にして戦いましたが、それだけでは足りず、
結局養父と同じ結論に至ってしまいました。

士郎と切嗣は共通点が多いですが、決定機に違うのは、機械になりきれるか否か、だと思います。
切嗣はナタリアを手にかけた時には慟哭し、
聖杯を得るための道具に過ぎないアイリと愛し合い、
聖杯戦争中に、一度はアイリに「一緒に逃げないか?」と問いかけてしまう弱気を見せました。

ですが、エミヤは常に揺らがず、悔やまず、
たとえ裏切られても傷ついたそぶりさえ見せずに前に進み続ける男だったそうです。
人から見れば都合のいい道具。
さらにどんな暴力や脅迫にも屈せず、情による泣き落としにさえも通じず、
常により多くの人間を救うための正しい行動をとる。
情のない正義の味方は、人から見れば怪物と同じ。
かくして生前のエミヤは、大勢に人間を救いながらも、
誰にも理解されず、最後は救った人間からさえ疑われ、恐れられ、絞首台行きになりました。
それでも誰も恨まず、なにも後悔せずに
「人が救えたならいい」と笑っていたそうです。
凜が怒るのも無理はないですね。

そして死後、守護者となったエミヤは、
守護者が、生前の自分の行いを規模を大きくして行うだけの存在と知りました。
際限のない繰り返しの中で、ようやく彼は自分の歪みと矛盾を自覚します。
自分が「本当に救いたかったものこそを切り落としてきた」という事に…
そこで初めて自分の人生を後悔し、過去の自分を憎悪したわけです。
なのに、第7話では士郎を一度はキャスターから救い、第11話では忠告とも説得とも取れる言葉を残すなど、
士郎に自分と違う道を選ぶ機会を与えてる節もあります。
彼の根幹は、死んで地獄に落ちても治らないものなのかもしれませんね…

河原さん

こんばんは。コメントありがとうございます。

>この世界の士郎の運命が変わろうが、すでに守護者となったアーチャーの運命は変わりません。

ああ、やはりその方が正しいんですね。そもそもそういう人間界に存在するものとかを超越する概念みたいなものになっていますから、時間軸とかそういう影響は受けないということなんですね。
つまり殺すのは同じ轍を踏んでほしくない士郎に対する優しさとも受け取れると。

>原作ではランサーのマスターが言峰なのもセイバールートですでに判明しています。

結構このルートはもったいぶっていた感があったんですが、基本的にみんな知っている状態でやっているということなんですか(笑)まあ綺礼だから分かっていても面白いって感じはありそうですけど(笑)
しかし綺礼は4次も5次も本当に戦争を引っ掻き回してくれていますね。

>全力の戦いを望んでいたランサーですが、このルートでそれが叶ったのは第17話のアーチャー戦だけです。

ランサーはどちらにしても常に全力勝負を望むって感じですね。そういうのが報われなくて残念ですが(汗)

シロクマさん

こんばんは、コメントありがとうございます。

>支払うものがむしろ自分の利になると喜んで差し出すとか結構ヤバイですね。契約相手は、平行世界まで出張させる実態の掴めないブラック企業なのに。

その辺が士郎の狂っているところで、アーチャーとしては何としても阻止したいところなんでしょうね。ある意味士郎の願いの究極系ですし、その存在を知った彼の気持ちはなんとなくわかるところです(汗)

>それでも、なんだかんだ言って、セイバー気に掛けたり他にも色々考えてるのが彼らしいですね。死んでも治らないとはこのことでしょうか

この性格が士郎ですから、治らないというより、治せないものなのかなって思います。ずーっと染みついてしまっている、彼が生きていた時のすべてでしょうからね。

七畳さん

こんばんは。コメントありがとうございます。

>是非楽しんで欲しい~♪ヽ(´▽`)/

現在進行形でかなり楽しんでいますが、先も期待できるようで、本当に楽しみです!ありがとうございます!

名無しさん

こんばんは。コメントありがとうございます。

>彼らの望みは絶望的な状況でも他人を救える存在になる事、
しかし、実際にやってきたことは絶望する少数の人々を切り捨て、何も知らない多数の人間を守ること。

なるほど、目に見えている存在を消していかないといけない、目に見えている存在は救えていないということですから、それを繰り返していけばボロボロになってしまいますよね。正義の味方という実感をあまり沸かないままひたすらやってきたということですからね。

>絶望的な状況で死に瀕していた士郎を救う事で、ようやく己の願望を果たし、それだけを自らの救いとしました。

…切嗣が士郎を救った時にあれだけ喜んだのは、目の前の人を救ったという手ごたえがあったからということ。こういう背景を細かく理解すると、あのシーンがさらに際立ちますね。

>士郎と切嗣は共通点が多いですが、決定機に違うのは、機械になりきれるか否か、だと思います。

本当にそうだと思います。切嗣はなんだかんだで情がしっかりありましたし、いろいろと自覚をして行動をしていました。そういう意味でもやることは残酷でも、人間味を感じないことはありませんでしたし、切嗣というキャラクターで見ることができました。
でも士郎は本当に人間っぽさがない。その話はブログでも書いているので詳しくは書きませんが、本当に人間ではないみたい…ただ誰かを救えという指令のもとに動いているだけにしか見えないですね。それが、要は死んでも治らないということにつながるということかもしれませんけど。
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