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異国迷路のクロワーゼ:12話感想&総括

異国迷路のクロワーゼの感想です。

異国の地でのすれ違いと認め合い。

湯音の居場所は、ここであると。

フランスという右も左も分からないところで、周りのみんなが湯音という存在を認めてくれている。それを最後に認識できた湯音は良かっただろうね。

何気に、今までもみんな優しく接してくれていたんですけど、やっぱりそこには恐怖がありましたよね。おそらく恐怖している最大の理由は、自分自身がその地についてよく知らず、そして自分という存在を認めてもらってはいないと感じていたから。だからクロードに認められるように自分ひとりであの猫の鈴というものを追いに行ってしまったと思います。そうすることで、自らが変わろうとして結果的にギャルリになじもうとしていたと。

でも、そうじゃないということ、誰も湯音のことを悪く思ってなんていません。それを最後のシーンでは体感できたから、湯音も安心して涙が出ちゃったんだろうね。背伸びを無理にしなくてもいいんですよね。

まあその引き金となってしまったクロードの怒鳴った場面。実際今までの話で着実に信頼関係を築いていてお互い認め合っていたと思うんですけど、あれで湯音はクロードのことなんて全く分かってなかったと思ってしまったんですよね(汗)今までのものが脆く崩れてしまった場面だったと思います。…まああれは、クロードがいけなかったかな。

湯音についてはクロードという存在が大事であることは間違いないんですけど、ではクロードは湯音のことをどう考えているのか。それについては少し首をかしげるところがありました。確かに湯音のことが大事なんですけど、そのベクトルがどうなのかなーって(汗)最後の発言、見方によれば「湯音は俺のもの」っていうフレーズに聞こえるんですよね(汗)そこで若干違和感を感じてしまいました。認め合うってそういうことではないんじゃないかなって(笑)

うーん…すごく綺麗には終わりましたけど、スッキリした!って感じでは自分はなかったかな(汗)

というわけで、異国迷路のクロワーゼ、完結です!


<総評>

序盤からこのアニメの雰囲気、そしてキャラクターの掛け合いはすごくいいなって思いました。そして最後まで、そのままのイメージでやりきったなって感じです。最終回も、最終回ではないような感じで、要は小話を入れた短期完結型を繰り返していたわけだから、これからもこの日常は続くような終わり方でしたね。こういう終わり方はこの手のアニメにはすごく良かったのではないでしょうか。

雰囲気というものを上手く出していたものとして、まずは背景かな。基本的に舞台がギャルリ内やパリの町並みだけだから限定的ではあるんですけど、それでも飽きさせないような見事なものであったと思います。どれも日本には無いような町並みで、湯音が本当に異国にいるんだなって感じさせることが出来たのではないかと思いました。
また随所に湯音たちの絵のタッチを変えたりして微笑ましい雰囲気を出してくれたりと、そういう崩した演出も良かったです。

キャラクターの掛け合いとしては、実は一番重要だったのはオスカーさんだったと思うんですよね(笑)この人が掛け合いのきっかけみたいなものを作ってくれていた感じ(よく使われる比喩として潤滑油みたいな感じ?)だったんですよね。湯音にしてもクロードにしても表現が不器用だっただけに、それを見守る側として十分な影の活躍をしてくれたんじゃないかなって思います。かなりの女垂らしではあったんですけど、それだけにどんな人であっても許容する寛大さを持ち合わせていたから、クロードの悩みも湯音の悩みも理解して、そして認めていたんだなって思いましたね。
湯音はとにかく頑張ることで自分を認めてもらおうとしていた印象。そのけなげさに自然と応援したくなるような子でした(笑)この子は特に多くを語る必要は無いです…とにかくこのアニメを癒しにしてくれる子でしたね。
クロードは…すごく真っ直ぐな人ではあったんですけど、だからこそ湯音との付き合いが難しかったかなって思います(汗)優しさを上手く出すことが出来ない、ダメだと思ったことははっきりと言ってしまうから、それが湯音を悲しませることもあったんですよね。そして湯音はそのクロードのお叱りに対して何とか直そうとまた頑張る…で、クロードは背伸びするなと言って解決…要はこの繰り返しだったと思うんですよね。
何ていうか、これは好みの問題になりますけど、自分はストーリー自体はそこまで評価してなかったりします(汗)実はイマイチ湯音たちに感情移入というか、その世界に入っていけなかったんですよね。その辺、雰囲気で押し切られたみたいな感じです(笑)異国迷路ということだったので、分からないなりに感じるという、そういう性格もあったのかしれないのかな?(汗)それはそれでいいことだとは思いますけどね。

個人的にこのアニメで一番好きだったのは、お互いが知らない文化の方を知ろうとチャレンジするところでしたね。だからそうやってお互いの文化を認めていくという展開だなって思っていたんですよね。でも後半になるについれてその性格は落ちていったかなって思います(汗)

音楽はこのアニメの雰囲気をさらに良くしてくれたものだと思いましたね。BGMは素晴らしかったなあ。

「異国迷路のクロワーゼ」
湯音:東山奈央
クロード・クローデル:近藤隆
オスカー・クローデル:田中秀幸
アリス・ブランシュ:悠木碧
カミーユ・ブランシュ:矢作紗友里
汐音:能登麻美子

OP「世界は踊るよ、君と。」
ED「ここからはじまる物語」


総合評価:C

良くも悪くも自分の中では普通に毎週見ていた印象。特別面白かった!ってわけでもないし、つまらなくもなかった。このアニメは逆にこういう評価はしにくい部類だと思いますし(汗)

キャラを見てみると、本当に少なかったんだなって思って少しビックリ(笑)ギャルリのみなさんがちらっと出てきましたけど、そこまで主要ではなかったので割愛しました(汗)でもその少ないキャラだからこそ上手く回ったんだと思いますね。オスカーの功績は大きいかと。…まあ一番大きいのはもちろん湯音ですけどね(笑)

最後にスタッフ、キャストのみなさんお疲れ様でした。いつも思うけど、悠木さんの演技には驚かされますよ。片言の日本語とかスゲー上手かったと思うし(笑)
東山さんは神のみでかのんをやっていましたね。また違う印象を持たせてくれました。では。


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