輪るピングドラム:24話感想&総括
輪るピングドラムの感想です。
悲しい物語だったなあ…。
悲しい物語だったなあ…。
全員が元のまま助かる運命というのは、最初から用意されてなかったんだね…。
仕方ないというか、これはもう予定調和だったんだなって思って納得しました。そもそも、陽毬を生き返らせるということ自体が運命に逆らっていることでもあるし、最初から全員生存エンドというものは存在しなかったのかなと。
でも、あくまで死んだのではなく、代償を払っただけであり、知り合いだった人たちからは忘れられてしまっても、絶望しかないわけではないっていうことで、希望が見えるエンドだったなって思いました。
とりあえず、ピングドラムはなんだったのかということであるならば、リンゴ(運命の果実)と考えていいのかな?要は、高倉3兄弟はリンゴを3人で分け合っていたということでしょうか。だから輪っているということ。
最初にそのリンゴを手に入れたのは冠葉。あの檻の中で端に置いてあったリンゴで自分の命を獲得したわけなんですけど、その半分を晶馬に与えました。そして晶馬に関しても、子どもブロイラーへ向かった陽毬にリンゴを分け与えていましたよね。これが高倉3人の状況。要は冠葉と晶馬がリンゴによりピングドラムを得、晶馬の半分を陽毬が得たということなのかな?
冠葉が陽毬に対して心臓部分から出していたもの、これも冠葉のあの果実を陽毬に分けていたということですね。陽毬の台詞にあった「ピングドラムは、お前の…」というもの、これに関してはしっかり回収したということですね。
そして最後のシーンは、このピングドラムが再び一つとなって、最終的に陽毬に渡って彼女が生き延びたということなんですね。陽毬と晶馬が分けてもらったピングドラムを冠葉に返し、それを冠葉が陽毬に渡したということ。これにより、冠葉は消滅してしまいました。
さらに、苹果が運命の乗り換えるということで呪文を使います。これが「運命の果実を、一緒に食べよう」でした。
これ晶馬も言ってたけど、彼には関係なかったのか、それとも運命改変されていたのか。
陽毬を救ったシーンですね。子どもブロイラーに運ばれなかったことにできるとかそういうことも可能かもしれませんけど、でも晶馬に代償らしいものも見受けられなかったから、おそらく晶馬は運命改変をしていないはず。だから誰でも使える呪文ではないと思うんだけどね。その辺、苹果や桃果には出来て他の人にはできるのかという部分は謎なんですが、まあいいでしょう(笑)
運命改変したことで自分自身の呪いがかかってしまった苹果なんですが、晶馬がこれを肩代わりするという形で消滅します。晶馬が代償をここで払ってくれたおかげで運命改変は成功したことにより、新しい世界が誕生したと…。
真砂子は自分の双子の兄がいたということをなかった事にされ、また陽毬も冠葉、晶馬がいなかったことに設定、さらには両親が剣山たちではなくなっていたということは、あれが陽毬の真の家族ということなんでしょうかね。ただ、その2人が既に亡くなっているという設定は引き継がれているみたいですね。
そして冠葉と晶馬は子どもに!(笑)
これは予想するに、晶馬の余ったピングドラムの果てですかね。冠葉と晶馬はピングドラムを所持していますけど、冠葉の方は陽毬へ行ったわけですから、一つ余っています。それが半分ずつという形で2人を転生させたんじゃないかと。しかし半分だから年齢も半分になってるんじゃないかなーって思いました。
本来、冠葉一人が生き残るはずだった初期段階。しかしそこで晶馬も生き延びたことで、結果として新しい世界に2人とも残ることが出来た。なんだかこれは素晴らしい運命を感じる終わり方だったと思っていますね。そういえば、1話で顔が見えない子ども2人が歩いていましたけど、まさか…。
眞悧の「マジで?」の返しには笑ってしまったんですけど、やっぱり眞悧は運命日記の詳細を知らなかったんですね(笑)その辺のツメの甘さがまた憎めないんですけど、眞悧がここまでやっきになって今の世界をぶっ壊したいと考える理由がイマイチ伝わってこなかったかな。まあこの辺は総評で。とにかく、KIGAについては結構うやむやな状態になってしまったかなって…。
でも、映像で圧倒されたし、高倉兄弟の話はとても良かったなって思いました。ピングドラムについても納得したし、どこか悲しい内容でもしっかり救済もされている、余韻に浸れる終わり方だったのではないでしょうか。
ピングドラムのテーマはと聞かれ、様々な憶測が飛んでいた中でしたけど、結局は「愛」であったということです。愛された人は救われる、それが大事だということです。愛されるのが生きていくためのものであれば、まずは愛されるようにならないといけない、それが大事なのかなって思いました。
というわけで、輪るピングドラム、完結です。
<総評>
一言で言うのなら、このアニメはかなり人を選ぶということ。その理由としては、あまりにも表現が抽象的すぎるということですね。これは良いことでもあるし、悪いことでもあります。
基本的に演出で語るアニメであっただけに、その表現の仕方は非常に独特であり、視聴者にいろいろと考えさせる上では議論を呼びやすいアニメになっていると思います。オリジナルなので原作がないからネタを知っている人もいないから、これはどういう意味なんだろうと多くの人と考察し合いながら見ると非常に楽しめたんではないかと思います。自分もその一人で、自分はこう思ったけど他の人はどう見たのかなっていう、他人の感想が最も気になるアニメではありました。
序盤は(主に苹果が)ぶっ飛んでいたんですけど、後半は物語の収束に向けて急速に展開が目まぐるしく動いてくることになります。確か桃果が出てきたあたりからこういうようなイメージになってきたと思いますが、ぶっ飛びアニメから内容が超気になるアニメに移行した、そのスムーズさというのはすごく評価しています。何か前半とイメージ違うのに、つなぎに違和感を感じないということ。これは前半から続く奇抜な演出を継承しつつ様々なネタばらしをしていったからの勢いだったかなと感じております。とにかく、次回が気になるアニメとしては今期では抜きん出ていたように思います。後半は言うまでもありませんが、前半でも苹果が何をしでかすんだという意味で気になりましたしね(笑)引きも上手く、タイトルと被せた終わり方とかすごく良かったです。
ただ、さすがに比喩表現が過ぎて、これは伏線回収をしたのか分からなかったり、明確な答えが出ていないように感じるのは、やっぱりどこか腑に落ちない部分ではあります。そもそも、演出で語るというのはアニメだからできる技であり、まさにピングドラムはオリジナルアニメの作品だと言えるアニメです。それを徹底して利用するという点はいいとは思いますけど、メリハリも大事だったんじゃないかなとは思ってしまいました。長々説明するのが嫌いって節がありそうなので、端的に「これはこれだよ」ってスパッと言ってくれるとわかりやすかったと思いました。理解力が足りてない自分にも問題がありますが、その方がもっと万人にはウケそうだとは感じます。
最終的な結論として世界が書き換えられたことになりましたけど、気になるのは桃果は一体どんな世界を理想としたのかということ。眞悧の言う今の腐った世界というものが一体どういうところで腐っていたのか、そしてぶっ壊そうと思い至った経緯が薄いように思います。何か突然嫌になったようなことを言っていましたけど、KIGAの組織がそんな行き当たりばったりな彼の思いつきであんな犯罪行動を起こすということならば、それはさすがに擁護できる話ではないんですよね。子どもブロイラーを提示したことで子どもは切り捨てられる世界観であることは匂わせていますけど、そうなった発端も分からないし、そもそもその戦っている世界とはなんだったのかという根本の部分が見えてこないと、ただの危ない組織で終わってしまったように思いましたね。
で、その犯罪を止めさせようとした桃果。彼女はこのように世界を壊そうとしたKIGAを止めたわけなんですけど、実際彼女はどういう世界を目指していたのだろうか。彼女もこの世界観を肯定しているわけではなさそうでしたけど…。とにかく、眞悧VS桃果という構図は示していたんですけど、結構ちっちゃい戦いなのではないかという風に感じてしまいましたね。…まあ長々と言いましたが、世界観と目的という視点では少し弱かったのではないかなということです。
高倉家に関しては、本当にそれでよかったのかなということも思ったんですけど、最低限の罰を受けた上での最善の方法だったのではないかと思っています。もちろんハッピーエンドが一番良かったけど、この状況でそうなると少し都合の良さを感じてしまう部分があったでしょうから、自分はこの終わり方は悪くないと思っています。
そして、このアニメのではその周りのキャラクターたちの濃さというのが一つの魅力だったなって思います。特に苹果は前半と後半で全く印象が違うキャラ。この辺も違和感がなく、やっぱり流れは秀逸だったのかなって思います。ちなみに同じように前半と後半で印象が違うのが真砂子。終盤は見せ場の連続でしたね(笑)多蕗とゆりの話は家族の中でも親の描写から悪い流れを演出できましたし、テーマを広げる存在だったのかなって思います。
KIGAに関してはあまり好感をもてなかっただけに眞悧にちてはそこまででしたけど、一応作品の裏役をして場を盛り上げてくれたキャラではありましたね。
そして、何といってもこのアニメを引っ掻いてくれたのがペンギンたち。彼らはそれぞれ冠葉たちの本質を表してたんですけど、最後までブレずにマイペースに行動していたなって思います(笑)重要な話をしている時もやたらペンギンを映すもんだから話に集中できないんですよ(汗)その辺も、視聴者を話ばかりで飽きさせないようにとの工夫なのかなって思いました。まあ気になりすぎて聞き漏らすことは多々ありましたが(笑)
音楽はOPの独特の雰囲気は好き。何気に本編への伏線も多く取り入れられており、楽しかったです。EDはイカれちまったぜ!が妙に印象に残っています(笑)
「輪るピングドラム」
高倉冠葉:木村昴
高倉晶馬:木村良平
高倉陽毬:荒川美穂
荻野目苹果:三宅麻理恵
多蕗桂樹:石田彰
時籠ゆり:能登麻美子
夏芽真砂子:堀江由衣
夏芽マリオ:荒浪和沙
荻野目桃果:豊崎愛生
渡瀬眞悧:小泉豊
高倉剣山:子安武人
高倉千江美:井上喜久子
OP1「ノルニル」
OP2「少年よ我に帰れ」
ED1「DEAR FUTURE」
ED2「灰色の水曜日」他
総合評価:B
限りなくAに近いんですが…やっぱり最終回でもう少し深くやって欲しかったかな。というか、前半部分をもう少し駆け足にしても良かったかな?終盤で怒涛のネタバレやらが続いたのですごく盛り上がったというのもありますが、やっぱり配分が足りなかった感が。
ただ、演出アニメとしてはやりきったと思っています。最後までブレることなく、表現方法には終始圧倒させられました。こういうのはすごく見ていて楽しいですね。だから、もう少し自分も感覚で見たら良かったかなって考えました(笑)あまり掘り下げない方が楽しめるんじゃないかと思います。
最後にスタッフ、キャストのみなさんお疲れ様でした。2クールでしたけど、毎週仕掛けてきてくれて、最後まで完走できました。
というわけで、これで輪るピングドラムの感想を終わらせていただきます。見当違いの謎考察ばかりで申し訳なかったです(汗)お疲れ様、そしてありがとうございました!では。
↓押していただけると励みになります。
仕方ないというか、これはもう予定調和だったんだなって思って納得しました。そもそも、陽毬を生き返らせるということ自体が運命に逆らっていることでもあるし、最初から全員生存エンドというものは存在しなかったのかなと。
でも、あくまで死んだのではなく、代償を払っただけであり、知り合いだった人たちからは忘れられてしまっても、絶望しかないわけではないっていうことで、希望が見えるエンドだったなって思いました。
とりあえず、ピングドラムはなんだったのかということであるならば、リンゴ(運命の果実)と考えていいのかな?要は、高倉3兄弟はリンゴを3人で分け合っていたということでしょうか。だから輪っているということ。
最初にそのリンゴを手に入れたのは冠葉。あの檻の中で端に置いてあったリンゴで自分の命を獲得したわけなんですけど、その半分を晶馬に与えました。そして晶馬に関しても、子どもブロイラーへ向かった陽毬にリンゴを分け与えていましたよね。これが高倉3人の状況。要は冠葉と晶馬がリンゴによりピングドラムを得、晶馬の半分を陽毬が得たということなのかな?
冠葉が陽毬に対して心臓部分から出していたもの、これも冠葉のあの果実を陽毬に分けていたということですね。陽毬の台詞にあった「ピングドラムは、お前の…」というもの、これに関してはしっかり回収したということですね。
そして最後のシーンは、このピングドラムが再び一つとなって、最終的に陽毬に渡って彼女が生き延びたということなんですね。陽毬と晶馬が分けてもらったピングドラムを冠葉に返し、それを冠葉が陽毬に渡したということ。これにより、冠葉は消滅してしまいました。
さらに、苹果が運命の乗り換えるということで呪文を使います。これが「運命の果実を、一緒に食べよう」でした。
これ晶馬も言ってたけど、彼には関係なかったのか、それとも運命改変されていたのか。
陽毬を救ったシーンですね。子どもブロイラーに運ばれなかったことにできるとかそういうことも可能かもしれませんけど、でも晶馬に代償らしいものも見受けられなかったから、おそらく晶馬は運命改変をしていないはず。だから誰でも使える呪文ではないと思うんだけどね。その辺、苹果や桃果には出来て他の人にはできるのかという部分は謎なんですが、まあいいでしょう(笑)
運命改変したことで自分自身の呪いがかかってしまった苹果なんですが、晶馬がこれを肩代わりするという形で消滅します。晶馬が代償をここで払ってくれたおかげで運命改変は成功したことにより、新しい世界が誕生したと…。
真砂子は自分の双子の兄がいたということをなかった事にされ、また陽毬も冠葉、晶馬がいなかったことに設定、さらには両親が剣山たちではなくなっていたということは、あれが陽毬の真の家族ということなんでしょうかね。ただ、その2人が既に亡くなっているという設定は引き継がれているみたいですね。
そして冠葉と晶馬は子どもに!(笑)
これは予想するに、晶馬の余ったピングドラムの果てですかね。冠葉と晶馬はピングドラムを所持していますけど、冠葉の方は陽毬へ行ったわけですから、一つ余っています。それが半分ずつという形で2人を転生させたんじゃないかと。しかし半分だから年齢も半分になってるんじゃないかなーって思いました。
本来、冠葉一人が生き残るはずだった初期段階。しかしそこで晶馬も生き延びたことで、結果として新しい世界に2人とも残ることが出来た。なんだかこれは素晴らしい運命を感じる終わり方だったと思っていますね。そういえば、1話で顔が見えない子ども2人が歩いていましたけど、まさか…。
眞悧の「マジで?」の返しには笑ってしまったんですけど、やっぱり眞悧は運命日記の詳細を知らなかったんですね(笑)その辺のツメの甘さがまた憎めないんですけど、眞悧がここまでやっきになって今の世界をぶっ壊したいと考える理由がイマイチ伝わってこなかったかな。まあこの辺は総評で。とにかく、KIGAについては結構うやむやな状態になってしまったかなって…。
でも、映像で圧倒されたし、高倉兄弟の話はとても良かったなって思いました。ピングドラムについても納得したし、どこか悲しい内容でもしっかり救済もされている、余韻に浸れる終わり方だったのではないでしょうか。
ピングドラムのテーマはと聞かれ、様々な憶測が飛んでいた中でしたけど、結局は「愛」であったということです。愛された人は救われる、それが大事だということです。愛されるのが生きていくためのものであれば、まずは愛されるようにならないといけない、それが大事なのかなって思いました。
というわけで、輪るピングドラム、完結です。
<総評>
一言で言うのなら、このアニメはかなり人を選ぶということ。その理由としては、あまりにも表現が抽象的すぎるということですね。これは良いことでもあるし、悪いことでもあります。
基本的に演出で語るアニメであっただけに、その表現の仕方は非常に独特であり、視聴者にいろいろと考えさせる上では議論を呼びやすいアニメになっていると思います。オリジナルなので原作がないからネタを知っている人もいないから、これはどういう意味なんだろうと多くの人と考察し合いながら見ると非常に楽しめたんではないかと思います。自分もその一人で、自分はこう思ったけど他の人はどう見たのかなっていう、他人の感想が最も気になるアニメではありました。
序盤は(主に苹果が)ぶっ飛んでいたんですけど、後半は物語の収束に向けて急速に展開が目まぐるしく動いてくることになります。確か桃果が出てきたあたりからこういうようなイメージになってきたと思いますが、ぶっ飛びアニメから内容が超気になるアニメに移行した、そのスムーズさというのはすごく評価しています。何か前半とイメージ違うのに、つなぎに違和感を感じないということ。これは前半から続く奇抜な演出を継承しつつ様々なネタばらしをしていったからの勢いだったかなと感じております。とにかく、次回が気になるアニメとしては今期では抜きん出ていたように思います。後半は言うまでもありませんが、前半でも苹果が何をしでかすんだという意味で気になりましたしね(笑)引きも上手く、タイトルと被せた終わり方とかすごく良かったです。
ただ、さすがに比喩表現が過ぎて、これは伏線回収をしたのか分からなかったり、明確な答えが出ていないように感じるのは、やっぱりどこか腑に落ちない部分ではあります。そもそも、演出で語るというのはアニメだからできる技であり、まさにピングドラムはオリジナルアニメの作品だと言えるアニメです。それを徹底して利用するという点はいいとは思いますけど、メリハリも大事だったんじゃないかなとは思ってしまいました。長々説明するのが嫌いって節がありそうなので、端的に「これはこれだよ」ってスパッと言ってくれるとわかりやすかったと思いました。理解力が足りてない自分にも問題がありますが、その方がもっと万人にはウケそうだとは感じます。
最終的な結論として世界が書き換えられたことになりましたけど、気になるのは桃果は一体どんな世界を理想としたのかということ。眞悧の言う今の腐った世界というものが一体どういうところで腐っていたのか、そしてぶっ壊そうと思い至った経緯が薄いように思います。何か突然嫌になったようなことを言っていましたけど、KIGAの組織がそんな行き当たりばったりな彼の思いつきであんな犯罪行動を起こすということならば、それはさすがに擁護できる話ではないんですよね。子どもブロイラーを提示したことで子どもは切り捨てられる世界観であることは匂わせていますけど、そうなった発端も分からないし、そもそもその戦っている世界とはなんだったのかという根本の部分が見えてこないと、ただの危ない組織で終わってしまったように思いましたね。
で、その犯罪を止めさせようとした桃果。彼女はこのように世界を壊そうとしたKIGAを止めたわけなんですけど、実際彼女はどういう世界を目指していたのだろうか。彼女もこの世界観を肯定しているわけではなさそうでしたけど…。とにかく、眞悧VS桃果という構図は示していたんですけど、結構ちっちゃい戦いなのではないかという風に感じてしまいましたね。…まあ長々と言いましたが、世界観と目的という視点では少し弱かったのではないかなということです。
高倉家に関しては、本当にそれでよかったのかなということも思ったんですけど、最低限の罰を受けた上での最善の方法だったのではないかと思っています。もちろんハッピーエンドが一番良かったけど、この状況でそうなると少し都合の良さを感じてしまう部分があったでしょうから、自分はこの終わり方は悪くないと思っています。
そして、このアニメのではその周りのキャラクターたちの濃さというのが一つの魅力だったなって思います。特に苹果は前半と後半で全く印象が違うキャラ。この辺も違和感がなく、やっぱり流れは秀逸だったのかなって思います。ちなみに同じように前半と後半で印象が違うのが真砂子。終盤は見せ場の連続でしたね(笑)多蕗とゆりの話は家族の中でも親の描写から悪い流れを演出できましたし、テーマを広げる存在だったのかなって思います。
KIGAに関してはあまり好感をもてなかっただけに眞悧にちてはそこまででしたけど、一応作品の裏役をして場を盛り上げてくれたキャラではありましたね。
そして、何といってもこのアニメを引っ掻いてくれたのがペンギンたち。彼らはそれぞれ冠葉たちの本質を表してたんですけど、最後までブレずにマイペースに行動していたなって思います(笑)重要な話をしている時もやたらペンギンを映すもんだから話に集中できないんですよ(汗)その辺も、視聴者を話ばかりで飽きさせないようにとの工夫なのかなって思いました。まあ気になりすぎて聞き漏らすことは多々ありましたが(笑)
音楽はOPの独特の雰囲気は好き。何気に本編への伏線も多く取り入れられており、楽しかったです。EDはイカれちまったぜ!が妙に印象に残っています(笑)
「輪るピングドラム」
高倉冠葉:木村昴
高倉晶馬:木村良平
高倉陽毬:荒川美穂
荻野目苹果:三宅麻理恵
多蕗桂樹:石田彰
時籠ゆり:能登麻美子
夏芽真砂子:堀江由衣
夏芽マリオ:荒浪和沙
荻野目桃果:豊崎愛生
渡瀬眞悧:小泉豊
高倉剣山:子安武人
高倉千江美:井上喜久子
OP1「ノルニル」
OP2「少年よ我に帰れ」
ED1「DEAR FUTURE」
ED2「灰色の水曜日」他
総合評価:B
限りなくAに近いんですが…やっぱり最終回でもう少し深くやって欲しかったかな。というか、前半部分をもう少し駆け足にしても良かったかな?終盤で怒涛のネタバレやらが続いたのですごく盛り上がったというのもありますが、やっぱり配分が足りなかった感が。
ただ、演出アニメとしてはやりきったと思っています。最後までブレることなく、表現方法には終始圧倒させられました。こういうのはすごく見ていて楽しいですね。だから、もう少し自分も感覚で見たら良かったかなって考えました(笑)あまり掘り下げない方が楽しめるんじゃないかと思います。
最後にスタッフ、キャストのみなさんお疲れ様でした。2クールでしたけど、毎週仕掛けてきてくれて、最後まで完走できました。
というわけで、これで輪るピングドラムの感想を終わらせていただきます。見当違いの謎考察ばかりで申し訳なかったです(汗)お疲れ様、そしてありがとうございました!では。
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コメント
ああ、最終回
運命のさん
こんばんわ。コメントありがとうございます。
>一体、「罰」とは何のこと?
罰というのは最後まで抽象的でしたねー。あの箱詰めされた理由がその罰なんだと思いましたけど、要は高倉家に居る時点ですでに罰なのかもしれません。
>あれほど必死になって日記の争奪戦を繰り広げたのは一体何だったのだろう?
それは完全なミスリードでしたね。冠葉たちはあの日記をピングドラムだと思って狙っていた。苹果は桃果の遺したものを取られたくないということで守った。ゆりは桃果のものだから取ろうとした。要は、呪文が直接日記争奪戦には関係していないということですね。
>傷だらけのぬいぐるみからメッセージの紙が現れ陽毬が「あれ? 変だな? なぜ私
泣いているの?」というシーン。
運命の乗り換えをして冠葉と晶馬が兄貴じゃなくなってしまったんですが、深層に感じる兄への思いは消えないものだったんですね。あのシーンは改めて兄弟のよさを感じました。
>正直これまで放送を省みて多くの不満があります。
確かに謎の部分は多いですね。挙げていただいたなかで、ゆりについては彫刻みたいにやられた体ということでいいのかなとは思いましたけどね。
>結局、この作品は徹底した抽象的表現を多用しており自由勝手に解釈してくれってことみたい。
そうですね、それが大きいと思います。基本的には個人的な解釈に集約されていると思います。答えを提示しないというのは、やっぱり腑に落ちない部分はありますよね(汗)演出は良かったけど、もう少し説明があっても良かったのかも。
>この作品は多くの謎を散りばめ“次回が気になるアニメとしては今期では抜きん出て”いましたね。この点は本当に素晴らしかった。
これに関しては本当にすごかったです。今期でも圧倒的に次回が気になりました。ここは評価してもいと思うし、その辺の演出はやはりいいものがあったんだなと確認できました。
>一体、「罰」とは何のこと?
罰というのは最後まで抽象的でしたねー。あの箱詰めされた理由がその罰なんだと思いましたけど、要は高倉家に居る時点ですでに罰なのかもしれません。
>あれほど必死になって日記の争奪戦を繰り広げたのは一体何だったのだろう?
それは完全なミスリードでしたね。冠葉たちはあの日記をピングドラムだと思って狙っていた。苹果は桃果の遺したものを取られたくないということで守った。ゆりは桃果のものだから取ろうとした。要は、呪文が直接日記争奪戦には関係していないということですね。
>傷だらけのぬいぐるみからメッセージの紙が現れ陽毬が「あれ? 変だな? なぜ私
泣いているの?」というシーン。
運命の乗り換えをして冠葉と晶馬が兄貴じゃなくなってしまったんですが、深層に感じる兄への思いは消えないものだったんですね。あのシーンは改めて兄弟のよさを感じました。
>正直これまで放送を省みて多くの不満があります。
確かに謎の部分は多いですね。挙げていただいたなかで、ゆりについては彫刻みたいにやられた体ということでいいのかなとは思いましたけどね。
>結局、この作品は徹底した抽象的表現を多用しており自由勝手に解釈してくれってことみたい。
そうですね、それが大きいと思います。基本的には個人的な解釈に集約されていると思います。答えを提示しないというのは、やっぱり腑に落ちない部分はありますよね(汗)演出は良かったけど、もう少し説明があっても良かったのかも。
>この作品は多くの謎を散りばめ“次回が気になるアニメとしては今期では抜きん出て”いましたね。この点は本当に素晴らしかった。
これに関しては本当にすごかったです。今期でも圧倒的に次回が気になりました。ここは評価してもいと思うし、その辺の演出はやはりいいものがあったんだなと確認できました。
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の感想を
過去に呪われた、「冠葉」「昌馬」「陽毬」「りんご」の4人
とらわれ続けた運命の中で導き出した答えは…
そして”ピングドラム”の正体は、やはりアレだったんだな
『 輪るピングドラム 』の公式ホームページは?...
アニメ「輪るピングドラム」 第24(最終)話 愛してる
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ねえ、僕達どこへ行く?
アニメ「輪るピングドラム」第23話の簡易感想です。
簡易であるためあらすじはありません。
輪るピングドラム 第24話
二人兄弟が犠牲になって、ヒマリちゃんとリンゴちゃんは生き残るエンド。女子が犠牲にならないのは、少女マンガだからかな。
まどかはまどかが犠牲になって、全世界と魔法少女が魔女になるシステムを改変するという、ある意味、主人公が犠牲になって世界が救われるエ...
輪るピングドラム 第24話(最終回)「愛してる」
とうとう迎えた最終回。冠葉と昌馬の選択は!? 陽毬の命は!? 運命の乗り換えは成功できるのか!?
輪るピングドラム 第24話(最終回) 『愛してる』 感想
「生存戦略」をテーマに描き切った最終回。 輪るピングドラム 第24話 『愛してる』 のレビューです。
輪るピングドラム 第24話「愛してる」最終回 レビュー・感想
「愛してる」、この言葉が全ての始まりであり、終結への合図でもあった。『運命の果実を一緒に食べよう』 桃果の残した運命を乗り換える呪文、これもまた一つの愛の形を表し、冠 ...
輪るピングドラム #24 「愛してる」
愛、それは分け合う物である…。
どうも、管理人です。とりあえず、時間がある内に記事の雛型を作っておかなければ…。
苹果:「運命の果実を一緒に食べよう!!」
最終回ということで、今回は色んな事が明らかになる話。前回の記事を上げた後に、コメ...
輪るピングドラム 24TH STATION 愛してる レビュー 最終話
冠葉と晶馬の回想 箱の中 10年前 *僕たちは出会った。でも、もう時間は残されてなかった。 飢えと乾きが僕たちに襲いかかる… 晶馬の箱の目の前のもう一つの箱の中には冠葉。二人は箱から 出る事もできず、何日も過ぎ飢えと乾きで死にそうになっていた。 今度眠った...
「輪るピングドラム」の最終回をセーラームーンR劇場版、セーラームーンS、少女革命ウテナを交えながら振り返る。
全ては「愛してる」。この為にあった!
ついに「輪るピングドラム」最終回。
今回の記事は最後の冠葉と晶馬の描写について
セーラームーンR劇場版とセーラームーンS
少女革命ウテナを交えて考えて...
輪るピングドラム 第24話 (最終話) 「愛してる」 感想
愛してる、愛してるよ、愛してるわ。
ビートルズの曲に 「All You Need Is Love」 という曲がありますが、
作品終了後にこのタイトルを連想しました。愛かぁ… ふっ(遠い目)
輪るピングドラム 全24話
さて、遅くなりましたが見終わっていた作品ですので感想です
私自身はセーラームーンを見ていた世代ですし
(一番記憶にあるのはSやSsだと思いますw)
少女革命ウテナも好きな作品だったので期待してい...
◎輪るピングドラム24THSTATION「愛してる」
ショウマとカンバの回想。二人は、檻に閉じ込められてた。そして、カンバとショウマが列車で対面。ヒマリがベットごと登場。死んでいた。カ:まだ間に合う。コレが成功すれば助かる...
何故、冠葉と晶馬は箱詰めされているのか分からない。
陽毬曰く「ねえ、生きるってことは罰なんだね。~靴を揃えろとか、夕飯の時は家族一緒」だとかが罰だって?
そんなことが罰だなんて…
最大の疑問は晶馬が言っていた「これは僕達の罰だから」
一体、「罰」とは何のこと?
最期はタブキと時籠ゆりとマリオが登場しこれまた意味不明な会話をしている。
今回のクライマックス・シーンは林檎が運命の乗り換えを実行するシーン。
ただ「運命の果実を一緒に食べよう」と唱えるだけで運命を変えられるという単純なもの。
あれほど必死になって日記の争奪戦を繰り広げたのは一体何だったのだろう?
ただ良かったのは傷だらけのぬいぐるみからメッセージの紙が現れ陽毬が「あれ? 変だな? なぜ私
泣いているの?」というシーン。ここは本当に良かった。
そしてラストシーンを流れる感涙的な美しいBGM。
とまあ、以上が今回の率直な感想です。
正直これまで放送を省みて多くの不満があります。
・マリオって一体何だったの?
・時籠ゆりの体の秘密が分からない。
・子供ブロイラーの正体は?
・KIGAの正体は?
・第4話で阿佐美がエスカレーターで突き落とされた時、日記が映しだされ、そして「午後9時、赤坂見
附駅、エスカレーター、赤い靴の女の子。今日はこれでお終い、ディスティニー」と話しかけ判を押す。
てっきりリンゴには裏の顔があると思っていたのに説明なし。
・第17話で「このままピンクドラムを放置すればお前たち家族の誰かが罰を受けるだろう」って言っていたのに今回の説明では
『運命の果実=りんご=ピングドラム=自己犠牲と救済による報酬』
ってことになっていますね。
結局、この作品は徹底した抽象的表現を多用しており自由勝手に解釈してくれってことみたい。
プリンセスの正体も何やら桃果なんだか、陽毬の分身なんだか、人智を超越した超意識体なのか、自由勝手に解釈しろでしょう。
残念です。
すっごーく期待していたのに。
でも、この作品は多くの謎を散りばめ“次回が気になるアニメとしては今期では抜きん出て”いましたね。この点は本当に素晴らしかった。
私の総合評価はBより、ちょこっとマイナスでしょうか。